北京柔道メダリストの
石井慧選手(国士舘大学、21歳)
にスポットを当てた番組を
ふと見てみたものの
次第に引き込まれ
最後には感心しきり、でした。
あの若さなのに貪欲に学ぶ姿勢に心打たれました。
正直金メダルをとった直後の会見で
「勝負にこだわる柔道」
「生きるか死ぬかでやっている」 などの?な会見に
これまた?な発言の多い、
柔道100kg超元日本代表の篠原解説者から
「こいつはしゃべらない方がいいですね」
と言われているのを
正直爆笑して見ていました。
確かに日本人からすると
一本にこだわる柔道というのは美しく
勝負が優先であり、指導の有効で勝つjudoは受け入れがたいものです。
しかし、鈴木桂治が1回戦でjudoに負けたように
勝負にこだわれば、金メダルにこだわれば
順応するしかありません。
昨年のオーストリア世界選手権で優勝するも
試合の中で幾度と無く
judoに危うく足下を救われるポイントをとられました。
(優勝したのにも関わらず、斉藤監督の激怒を勝っている姿に感動)
帰国後石井は開眼して、勝負にこだわるjudoをめざします
まず徹底的にスタミナを鍛えあげることを始めます。
それは、攻めに攻めて相手の攻めを封じることで
相手に指導がでることを狙います。
大きな選手はそのうちスタミナが切れ
指導による効果をとられたことで焦りがでて
そこから、彼いわく「石井ちゃんタイム」に入るそうです。
場合によってはその時間から一本を取りにいくという先方です。
もちろん指導者の方針があったにせよ
彼自身およそ聡明な感じのしない口調で
イチローやオシムの本を指さしながら
「状況が変化している今、マニュアルやフォーメーションの決まりきったことにしばられていては勝てない」
「日本の柔道にこだわっていては、いきるか死ぬかの勝負では勝てない。だから僕は無駄なこだわりを捨ててjudoを取り入れた」
と語っていました。
悟ることも、思いつく事も、行動に移す事も
もしかしたら世界のトップアスリ−トであれば当たり前のように可能なのかもしれません。
ただし!ただし、それを結果
結び付けるだけの、裏に隠れた血の滲むような地道な努力を続けること
は金メダリストのなせる技かもしれません。
もうここまで来ると経営者のようなレベルですな。
彼の次がめっちゃ気になりました!!
日本に金メダルをありがとう 石井チャン